こんにちは、博士です。
一級建築士の学科試験では、覚えなければならない知識がたくさんあります。
できるだけ楽に覚えて、得点につなげたいですよね。
特に、構造は大学で単位をとっていても、やっかいな科目です。
でもあきらめる必要はありません。
覚えるだけで得点につながる問題も少なくないんです。
その一つがたわみの問題。
たわみは公式を覚えるのが面倒。
そこで、覚える量を半分にする方法をご紹介します。
よかったら使ってみてください!!
たわみの公式
これがよく見るたわみの表です。
見ただけでだるい?わかります。
博士も全く同じこと感じていました。
δ | θ | ||
単純ばり | 集中荷重 | ||
分布荷重 | |||
片持ちばり | 集中荷重 | ||
分布荷重 | |||
モーメント荷重 | |||
不静定ばり | 集中荷重 | – | |
分布荷重 | – |
ある日、たわみの問題を解いていて、こんなことを考えました。
「ああーたわみめんどくさいなー。いちいち分母そろえなきゃいけないし。」
「・・・?!」
「最初から分母をそろえとけばいいんじゃね?」
そこで、さきほどの表を以下のようにしました。分母を384EIに。
δ | θ | ||
単純ばり | 集中荷重 | ||
分布荷重 | |||
片持ちばり | 集中荷重 | ||
分布荷重 | |||
モーメント荷重 | |||
不静定ばり | 集中荷重 | – | |
分布荷重 | – |
すると、計算が楽になるだけでなく、覚える数字も半分になります。
どうせ問題を解くときに、分母をそろえるのですから、この状態で覚えておけば楽ちんです。
覚え方
さて、覚える量は半分になりましたが、いずれにしても分子を覚える必要があります。
表をじっくり見てみましょう。
何か、規則性が見えてきましたか? ・・・ないですね。
はい、ありません。
ここから、力技。
暗記のテクニックは、
- 覚える量を減らす
- 共通点と例外を把握する
の二つです。
δ | ⇒ | θ | ||
単純ばり | 集中荷重 |
次数が1つ下がります。 |
||
分布荷重 | ||||
片持ちばり | 集中荷重 | |||
分布荷重 | ||||
モーメント荷重 | ||||
不静定ばり | 集中荷重 | – | ||
分布荷重 | – |
集中荷重のたわみ量(δ)は、はりの形式が変わっても、○○PL3乗です。
同様に、分布荷重のたわみ量(δ)は、いずれも、○○ωL4乗です。
モーメント荷重は、例外です。また、たわみ角(θ)は、たわみ量(δ)から次数が1つ下がります。
以上を理解できたら、あとは数値です。
数値の覚え方は、お任せしますが、語呂を使った例を紹介します。
δ | θ | 語呂 | ||
単純ばり | 集中荷重 | 「8ミリ、西に・・・」 | ||
分布荷重 | 「校舎の広さが・・・」 細かい・・・ | |||
片持ちばり | 集中荷重 | 「いつもの8ミリで、いい靴に。」 また8ミリか | ||
分布荷重 | 「深夜よ、虫見て。」 ただただ怖い | |||
モーメント荷重 | 「いい靴に、さっぱりした。」 8ミリのおかげですか? | |||
不静定ばり | 集中荷重 | – | – | |
分布荷重 | – | – |
もっと良い語呂があったら、ぜひ教えてください!!
まとめ
通分することで、数字が大きくなります。
数字が大きくなると計算間違いをしやすくなりますので、普段から3ケタの分数計算を練習しておいてください。
また、問題を解いた後は、約分をお忘れなく。約分しないと、選択肢と合いません。
今日はここまで!!