本当ではありません。学科試験に合格したければ過去問だけで十分、これが海豆研究所の10年間の答えです。「過去問だけで合格できますか?」と質問を頂くのですが、そんなことを悩む時間がもったいないので、今日限りで過去問に切り替えてください。
過去問だけで学科に合格できる理由
ほとんどが過去問
そもそも学科試験は過去問で構成されています。いくら新問が毎年出題されているとはいえ、過去問をやらないというわけにはいきません。合格物語さんの分析結果をみると次のことがわかります。
平成27年度の一級建築士学科試験では、
平成15年度以降の過去問学習で68点獲得、
平成03年度以降の過去問学習で100点獲得、
が可能です。
どこまでさかのぼって過去問をやるか迷ったら、これを参考にしてください。
新問にも対応できる
矛盾しているようですが、過去問学習で新問が解けるようになります。
まず周辺知識による、新問への対応です。過去問を学習する中で知識がつながりだすと、出題としては初めてでも、その選択肢が○か×かは判断できるようになります。知識がつながるまでの我慢は必要です。
また、選択肢が過去問なのか新問なのかわかるだけで、正答率を上げることができます。なぜなら、初出題の選択肢は正当肢にはなりにくいからです。絶対ではありませんが、その傾向があります。そのため、正当肢に迷ったら一旦新出の選択肢を無視して、過去問だけで勝負します。過去問の中に正当肢がなかければ、新出の選択肢から選びましょう。
新問に執着する功罪
上記の理由から新問対策をする必要はないと考えています。まして、何が出るかわからない新問をどうやって対策するんですか?登頂に成功しているルートを一切無視して、実績のないルートでエベレストの頂上を目指すことに似ています。
何が出るかわからないものと戦うより、過去に出ているものを学んで知識を身につけるほうがよほど合格に近づきます。教材やテキストはなんでも構いませんが、まず過去問やろうよ。
毎年、新問をばかり気にして過去問の理解が不十分な受験生に会うと、どう説明すれば過去問に集中してもらえるか考えてしまいます。
まとめ
だまって過去問。これ以外認めません。過去問がわかってから独自の取り組みをはじめるならまだ許容範囲ないです。過去問の体系も理解せずに、新問気にして7月に入ってから時間がないとか言っちゃう方は、単なる戦略ミスです。
今日はここまで!!