
作図時間を短縮できなくて困っていませんか?
実は、今日紹介する方法を実践すると、図面を30枚書かなくても、作図時間を短縮できるようになります。
なぜなら、はじめてのトレースに7時間かかったはかせですら最後は2時間で作図できたからです。
この記事では、30枚書いても作図が速くならない理由と対策を説明します。
記事を読み終えると、もう作図に悩むことはありません。
作図の目指すべきゴールとは?
一級建築士の設計製図試験に求められる作図は、課題文の条件を満たし、採点にたえる図面を描くこと。
30枚描いても、作図に時間がかかる原因は、採点の土俵にあがる図面以上のものを描こうとしているからです。
そもそも目指すゴールが違います。
東京から名古屋に行くだけなのに、米原で「間にあわない!!」と叫んでいるようなものです。
採点の土俵に上がる図面は、あなたが想像するよりももっと手前にあります。
3時間を目指せば3時間にしかならない
いまからすごく当たり前のこと言います。
3時間かかる作図を目指すと、作図には3時間かかります。
初受験生の方であれば、3時間を目指して、3時間をきることはほぼ無理です。
ゴールを変えるためには作図内容の取捨選択が必要
作図時間を短縮するためには、3時間作図とは異なるゴール設定になります。
その際にポイントとなるのが、作図内容の取捨選択です。
つまり、何を描いて、何を描かないのか。
課題文の要求に従う
大前提ですが、課題文が「描いてね」と要求してきたものは、必ず描いてください。
これを描かないとどうしようもありません。
逆にいうと、描けといわれていないものは積極的に省略していきます。
すくなくとも、優先順位は低くします。
以下は、課題文条件をすべて満たしたことを前提に、優先順位を低く設定するべき作図内容の例です。
外構の装飾
建物の周りにいろんな線をみうけますが、合否に全く関係ありません。
図面が汚れる原因にもなります。
中途半端になぐり書きするぐらいなら、敷地境界線とのアキ、高さ制限を確認してください。
森のような植栽
うっそうと茂る木々。ここはアマゾンでしょうか?
最低一か所あればいいです。
外構計画のバランスが悪くなって、なんとなくスペースをつぶしたい気持ちもわかります。
でもそれなら、そもそも外構計画が破綻する原因=条件違反があるかもしれないので、確認に時間を使いましょう。
屋上のよくわからない模様
板チョコのような割れ目、あれは何でしょうか?
説明できない線は描く必要ありません。
その他の詳細は光速2時間作図法のページをご覧ください。
それでもだめならフリハン
最近は、かなり一般的になりましたが、フリハンは正直速いです。
平行定規で3時間作図目指すよりも、フリハンで2時間目指すほうが簡単。
試験直前になっても、作図に4時間、5時間とかかるなら、迷わずフリハンにしてください。図面を描けば受かる可能性が残ります。
まとめ
図面密度?合否とは関係ありません。課題文の条件を満たす図面を描けば採点してもらえます。それ以上のものをどんなに書き込んでも、プランで条件を外せばアウトです。無駄に作図に時間を費やすよりも、確認に時間をとったほうが合格する可能性が高まります。くれぐれも、優先順位を間違えないようにしてくださいね。
今日はここまで!