製図試験課題(2019年10月13日版)の中を歩いたら合格のヒントが見えてきた

[chat face=”hakase300.png” name=”博士” align=”left” border=”none” bg=”gray”]ヒヅメさん、こんにちは!!どうしたんですか、こんなところで?[/chat]

[chat face=”hizume300.png” name=”ヒヅメさん” align=”right” border=”gray” bg=”none”]銭湯に行く途中に海豆研究所の前を通りかかったんすよ。そうだ、博士は”Minecraft”って聞いたことありますか?[/chat]

[chat face=”hakase300.png” name=”博士” align=”left” border=”none” bg=”gray”]あー、まいんく・らふとぅ?[/chat]

[chat face=”hizume300.png” name=”ヒヅメさん” align=”right” border=”gray” bg=”none”]おー知ってるんっすね?[/chat]

[chat face=”hakase300.png” name=”博士” align=”left” border=”none” bg=”gray”]どんな味がするんですか?[/chat]

[chat face=”hizume300.png” name=”ヒヅメさん” align=”right” border=”gray” bg=”none”]知らんのかーい。[/chat]

マインクラフトとは?
Minecraft(マインクラフト)は、マルクス・ペルソン(通称 Notch)と彼が設立した会社、Mojang ABの社員が開発したサンドボックスビデオゲームである。日本では「マイクラ」と略称され、サバイバル生活を楽しんだり、自由にブロックを配置し建築等を楽しむことができる。2019年5月時点でそれまで売上1位だったテトリスを抜き世界で最も売れたゲームとなった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Minecraft

博士の理解では 電子レゴ です。

製図試験の学習効率を爆上げする3次元体感型学習

[box03 title=”合格のカギ”]
建物を計画するとき、空間のつながりやひろがりをイメージできていますか?

合格は、2次元で考える計画を、いかに3次元で理解できるか、にかかっています。
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一級建築士試験に合格してから、2000~3000人の受験生の方に一発で合格する方法をお伝えしてきました。

ところが製図試験対策では、2次元で描く図面と3次元で存在する建築物の間に”感覚の距離”がありすぎて、理解してほしいことを説明することができていませんでした。

そんなとき出会ったのがヒヅメさんです。
※スペシャルサンクス:出会いを演出して頂いたどらみさん@ysssrx

[box02 title=”ヒヅメさんとは?”]
一級建築士試験マンガでおなじみ
銭湯などの自身が体験したものをマンガや記事にするなど、現在は都内の銭湯に勤めながら制作活動中。
hizume.com
[/box02]

マインクラフトを使えば、建築を感覚的に理解できるかもしれない、という結論になり・・・博士プランをもとに作ったのがこちら!!

日本初いや世界初、マインクラフトで一級建築士設計製図試験のワールドをヒヅメさんが構築してくれました。

マインクラフトによるプラン再現の衝撃

何がすごいって、自分が考えたプランの中を歩くことができるので、2次元の図面では得られない空間把握が可能になります。

2次元のプランを見てても何が良くて何が悪いのかって意外とピンときませんよね?

ところが、相対スケールとはいえ、マイクラで3次元にすることにより、自分が「こうしよう」と判断した空間がほんとうにそうなっているのか確認できるんです。

これは、どんなにモデリングして眺めても、どんなに模型を作って中を覗いても得られない感覚でした。

マインクラフトで立ち上げたプラン

動画のスクリーンショットからプランを確認してみましょう。

なお、このプランは完璧なものではありません。

あくまでも6時間30分でギリギリ合格ラインが狙えそうなレベルとご理解ください。

敷地

これは課題文の指定通り。

思ったよりも緑に囲まれた感が強いですかね。

3階

講師控室を創作アトリエ近くに配置したかったものの断念。同一フロアで諦めました。

2階


ホワイエに「快適な空間とする」という文言があったからという理由だけではりませんが、公園の眺望・吹抜けとの関連を考慮しました。

ただし、優先順位は高くありません。

1階


ウラ動線は多目的展示室へとつなぎました。

この施設の目的から判断しています。

ちなみに、カフェと屋外テラスの動線要求はないものの、公園への眺望に配慮しかつ本館とのつながりに配慮しました。

東西断面


階振りは下記の通りです。
3階:アトリエ関連諸室+屋上庭園
2階:展示室A・B・C
1階:多目的展示室+管理部門

1部門同一フロアを前提として、収まらない場合は何を切るか検討し、多目的展示室の1階配置を決断しました。

製図課題のポイント

2019年10月13日版では、苦手意識を持つ受験生の方が多い南北縦長の敷地でした。

苦手な方は、コアの位置がなかなか決まらなかったのではないでしょうか。

ポイントをみていきましょう。

細かな条件の整理と処理

前室と倉庫を設けるけど、床面積には含めないなど、ややどうでもいい細かな条件があり情報の整理が大変な印象です。

課題文を【文字➡絵(プラン)】に変換するための、”作業”を落ち着いて実施できたかが重要です。

スパン割りと建ぺい率の攻防

確実に計算して追い込まないと計画可能面積が増えないため、苦しい展開を余儀なくされます。

1階の器をできるだけ大きくとると、計画はしやすい傾向にあります。

変スパンの採用

この課題では、多目的展示室のために少なくとも1つは変スパンを入れたほうが解きやすくなります。

時間に制限なければ、6m、7m、8mなどを複雑に絡ませることも可能ですが、本試験ではお勧めしません。

博士のプランでは、端部のスパンのみ8mとして面積を確保しました。

条件に従うとほぼ選択肢が消滅

条件図を作成して、課題文が要求する条件にのみ集中すると、選択肢が減っていき1つのプランに収束しました。

建物の目的と、主文、動線条件を整理し、全体をもっともバランスよく満たす計画を目指してください。

1か所がどんなに良くても、建物全体が崩れていれば意味がありません。

アプローチから見て奥に大面積空間を配置すると楽

課題文条件を満たしていることを前提にすると、大きな面積の室ほどエントランスから見て奥に配置するほうが、コアを含め配置がしやすくなります。

今回も南側に多目的展示室を置くことで、入り口近くにコアを配置し動線処理が楽になりました。

その結果、各階とも【コア➡共用部➡各室】という構成に成功しています。

もう使ってる?エスキスが楽になる空間をさばくための2つのテクニック

まとめ

ヒヅメさんの持ち込み企画ということで、マイクラで製図試験課題を体感して頂きました。

いかがでしたでしょうか。

受験生だったときにこれがあったら、理解の速度があきらかに違ったと思います。

初めてマイクラやってみたけど、すんげー楽しかった!!

ヒヅメさんのクリエイター魂、まずリスペクトっす。

ぜひ、動画を見て頂いて、自分が計画するときにイメージする力を養ってください。

わかりやすい説明を目指して今後も楽しいコンテンツを発信していきますので、Youtubeチャンネルの登録ツイッターのフォローをお願いします。

今日はここまで。

なんで博士はハゲとんねん!!