製図試験が3回受験できるようになって、受験生の負担は減ったのか増えたのか、いまだに疑問です。ただ、2回しか受験できなかった時代に比べ、角番生の雰囲気が変わったように思います。良くも悪くも、ソフトな印象です。周りがガツガツしていないからこそ、ここで一歩抜けだせば大きくリードできます。
角番生として一級建築士試験に挑むには?
- 自分のスタイルを確立し自分のスタイルに固執しない
- 受け身になりすぎない
- 考えてから答えを求める
- 「落ちたらどうしよう」なんて考えない
Point1 自分のスタイルを確立し自分のスタイルに固執しない
エスキスにしろ、作図にしろ、自信を持てる手順・方法を身につけてください。すばらしいものでなくて構いません。あなたが”これならいける!!”と思えれば十分です。
そのためには、知り得たものをどんどん試すこと。
やってみて自分に合わなければ、すぐ捨ててOK。このトライ&エラーの機会こそが、角番生にとってのアドバンテージです。
採用しようかどうか迷ったら、まずやる。道具ならすぐ注文して使ってみる。そうすることで、自分だけのスタイルが確立できます。
一方で、完成した!!と思ったスタイルに固執しないでください。これまで何度受験していても関係ありません。試験当日までは、すべて練習です。改良を加え続けましょう。
Point2 受け身になりすぎない
厳しい言い方をすると、2回不合格になった勉強方法をいくら続けても、また同じ結果になるかもしれません。そろそろ、目を覚ましましょう。
与えられたものをこなすだけでは、周りと差はつきません。差がつかなければ、上位30%にはまた入れません。
日本で生まれ育った私たちは、与えられる教育になれています。自分から学ぶことが苦手です。でもだからこそ、チャンス。
与えられる学習方法に加えて、ほんの少し自分から能動的に学ぶだけで、周囲との差がつきます。
例えば、過去問を自分の目で分析してみる。流通している課題のほとんどが、過去の本試験を元に作られています。誰かのフィルターを通した情報ではなく、直接過去問に触れることで、出題の意図や今後の出題傾向が理解できます。
Point3 考えてから答えを求める
A「○○はどうしたらいいですか?」
B「私は、■■だと考えていますが、○○はどうしたらいいですか?」
あなたは、Aさんですか?それともBさんですか?
3年目の角番生ですので、考える力を身につけて、本番でいかしましょう。一級建築士試験に限ったことではありませんが、私たちは考える前に答えを求めてしまいがちです。
しかし、試験本場では自分一人で考え、選択していかなければなりません。普段から、誰かに答えを求めるクセがついていると、経験したことがない状況に直面したときに答えが出せなくなります。
質問すること自体はもちろん良いことです。できれば、質問する前に、自分なりの答えを出してからきいてください。
たったそれだけの繰り返しで、考える力が身につきます。
最後に、
Point4 「落ちたらどうしよう」なんて考えない
この問答ほど、無駄なものはありません。
答えは1つ。
本気で一級建築士になりたいのであれば、落ちたら学科試験から受け直せばいいんです。これ以外に、答えはありません。
それは、あなたも理解していますよね?
こんなことを考えて悶々としている時間がもったいないです。エスキス手順の研究や、作図方法の検討に時間を使ってください。
少なくとも、落ちたときのことを考えるぐらいなら、受かったときの心配をしたほうが楽しいです。誰に報告するとか、どこに行くとか。
心の底から、一級建築士に合格したいのなら、受かるまで受け続けるしかありません。
まとめ
ちょっと厳しい書き方になってしまいましたが、1つでもひびくものがあれば嬉しいです。3年目ともなると、他の受験生との差別化をどう図るか?という視点も必要になってきます。学習方法を見直すなら今です。
今日はここまで!!