ではありません!!
重要なのでもう一度。
エスキスとは順番にひとつひとつ決定を下してくいく作業では”ありません。
よく、
- アプローチを決めて
- 器を決めて
- ゾーニング決めて
- 室の配置を決めて
と順番に決定するエスキスをしている方がいます。
もちろん、その結果がハマレばOKです。合格です。
でも、出題者からすると、そんな決め打ち星人の出鼻をくじくことは難しくありません。
例えば、2面接道の敷地だと、短辺:管理者、長辺:利用者、と検討なしに決める受験生の方は多いと思います。
そのような決め打ちに対して、矛盾するような条件を設定することはとても簡単です。
一級建築士製図試験の合格に必要なエスキスとは?
合格に必要なエスキスの過程のほとんどが”仮定”です。
情報を整理して、選択肢を並べ、課題文の要求をもっともバランスよく満たす”組み合わせ”を最後に選びます。
決めるのは、エスキスが終わる15~20分前です。
正直、気持ち悪いです。
何も決定しない状態をおよそ2時間継続するのですから。
この気持ち悪さに耐えきれず、順番に決め打ちしていくと、バランスのとれたプランではなくなります。
出題者の思うツボです。
お弁当屋さんで例えるなら、決め打ち星人は材料の下ごしらえもそこそこに、いきなり味付けしていく感じです。他のおかずとのバランスや、彩り、一切気にしません。和?洋?中?関係ありません。
ハンバーグに添えるグラッセ用のニンジンを、勝手に金平にしたあげく「これいいでしょ?すてきでしょ?」とドヤ顔。注文を理解してねぇ・・・
そして配達先で言われるわけです。「こんなお弁当、頼んでません」と。
「ニンジンは金平にするのが一番好きなんです!!キャハ」と言っても意味がありません。クライアントのオーダーを無視したらアウトです。
いかに要求された条件を1つでも多く、少しでも精度高く満たすか?が勝負です。どこか一か所だけ上手くプランニングできても、合格はできません。よく見る、管理部門だけ完璧星人も危ういです。
エスキス手順の確認
- 情報を整理する
- 選択肢を並べる=パターン出し
- バランスの良い組み合わせを選ぶ
少なくとも、強制的に2パターンは出すようにしましょう。
そうすることで、”選択肢から選ぶ”という作業が発生します。
いくら自分が「これがいい!!」と思っても、無理矢理2つ目のパターンを出すことで、ほんの少し客観的になれます。
最後に組み合わせを選ぶ段階で、当初の印象とは変わるかもしれません。
まとめ
エスキスに対して上記のような理解ができるようになってから、自分のエスキスが変わったように思います。
実際に、目の前でエスキスをお見せできないので、もどかしいですが、私たちのエスキスはただひたすら候補を上げて、最後に選ぶという工程をしているだけです。
それで十分合格できます。特別なテクニックは一切いりません。
今日はここまで!!