こんにちは、博士です。
疑問をもったまま、容積率の計算をしていませんか?簡単トレース・エスキスでは、容積率からのコマ数計算を行いません。その理由をご紹介します。
床面積の合計に入っていれば問題ない
課題文では、「○○m2以上○○m2以下とする。」のような面積指定があります。この範囲に収まっていれば、条件違反にはなりません。
床面積の合計に収まっているのに、”容積率オーバーで失格”を狙うような課題は出題しづらいです。なぜなら、同じ対象(面積)に対して、異なる条件を課すことになるからです。
仮に、平成25年度の課題を使って、”容積率オーバーで失格”になる課題を作ってみます。
容積率:100%
敷地面積:1,750m2
床面積の合計:1,500m2以上1,800m2以下
上限1,800m2ギリギリを狙って、49m2×36コマ=1,764m2で収まった!!と思ったら、容積率による面積1,750m2を超えて、ドボンというシナリオです。
国家試験で、矛盾した条件を出題するとは、考えられません。そこまでして、受験生を落としたくなるモジベーションも思いつきません。いったいどんな一級建築士を求めているのか、わからなくなります。安心して容積率はスルーしてください。
もし、このような課題が出題されたとしても、容積率100%で気づけますので、心配はいりません。過去最も低い容積率は平成5年度の150%です。
他に注意すべきケースを紹介します。
”床面積の合計”がない場合
昭和以前は、”延べ床面積の指定がない”課題が出題されていました。当時は、建築面積の指定のみだったりと、かなり自由な雰囲気です。
今後、床面積の合計が指定されない課題もあるかもしれません。容積率が指定されていれば、敷地面積から目標となる床面積が求まります。敷地面積に容積率をかけるだけなので、難しい作業はありません。落ち着いて対処してください。
過去の出題形式を知らずに、当日初めて見て慌てないように、覚えておきましょう。
過去問は、ネタの宝庫です。
まとめ
なんとなくやっているエスキスの工程を見直すなら、今です。課題テーマが発表されたら、エスキスの手順をじっくり見直す時間はなくなります。
今日はここまで!!