こんにちは、博士です。
吹抜けや天井高指定、屋上庭園などがあると、器の検討が嫌になりませんか?床面積にはカウントしないけど、建物としては計画する必要があるので、混乱しますよね。
ご安心ください!!
トレース・エスキスの肝の1つでもある、簡単な計算で吹抜けなどを考慮しながら、器を計算できる方法をご紹介します。
エスキスが楽になる器計算
- 足す:ターゲットコマ数に吹抜けなどの欠損要素を足します。
- 割る:欠損要素を足したコマ数を階数で割ります。
- 引く:求まった各階当たりのコマ数から欠損要素のコマ数を引きます。
具体的な計算
まず、各階同じコマ数で計画する総建てが前提です。
ここで、
- ”床面積の合計”から求まったターゲットコマ数が44コマ
- 吹抜けが4コマ
- 2階建て
というケースを想定します。
1.足す
ターゲットコマ数44コマに、吹抜け4コマを足します。
44コマ+4コマ=48コマ
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2.割る
1.で求まったコマ数を階数で割ります。
48コマ/2階=24コマ・・・各階のコマ数
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3.引く
各階で欠損するコマ数を引きます。
24コマ-4コマ=20コマ・・・2階で計画できるコマ数
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いつも、キレイに割り切れるわけではありません。余った場合は、建蔽率や外構計画が許す限り、1階のコマ数を増やしましょう。プランニングがしやすくなります。
その他の欠損要素
天井高指定
吹抜けと同じ考え方で問題ありません。
2階建ての場合、天井高指定のある室が1階か2階かで、計画できるコマ数が変わりますので、パターン出しをお忘れなく。
屋上庭園
吹抜けと同じ考え方で問題ありません。
屋上庭園を”室”とみなしても良いです。その場合、階振りの面積調整で検討が必要になります。
ピロティ
一瞬、ひるみそうになりますが、すごく簡単です。吹抜けの考え方を、1階・2階で入れ替えるだけです。
割った後に、ピロティのコマ数を、1階から引いてください。
まとめ
最初はピンきませんが、計算になれると、とても便利な考え方であることがわかります。天井高指定とピロティなど、条件が重なっても、それぞれの階から欠損するコマ数を引くだけです。ぜひ、ものにしてください。
合言葉は、
足す・割る・引く
です。
今日はここまで!!