こんにちは、博士です。
昔から本番に弱い、当日になると実力が発揮できない。今までこのように感じたことはありませんか?
一級建築士試験受験生の悩みに10年間向きあう中で、どうしても解明できないことがありました。
それは、合格に十分な実力があっても、なぜか試験当日になると大崩れしてしまう受験生がいることです。
今回は、その解決に役立つであろう、試験当日に実力を発揮するための訓練方法をご紹介します。
製図試験で実力を発揮できない原因
当日の体調など、いくつか原因は考えられますが、そのひとつに自己制御の喪失があげられます。
つまり、自分を見失うこと。自分が思うように自分を動かせなくなる状態です。
肉体的な面だけでなく、精神的な面でも同様のことがいえます。
仮にこの状態を認識しても、対策をとる受験生はまれです。
エスキスや作図を身につけることが精一杯で、それを当日いかに発揮するか、という準備までは手が回りません。
しかし、せっかく身につけたとしても、当日、発揮できなければ合格もできません。
そこで、特に本番に弱いと感じている方は、以下をやってみてください。とても簡単です。
自分をコントロールする練習
その方法とは、1日たった5分間、瞑想することです。
瞑想と聞いて違和感がある場合は、「じっとしている」ことだと理解していただいて良いです。
スピリチュアルなアプローチというよりも、運動生理学的な観点です。
自分を思い通りに”動かす”のに、なぜ”じっとしている”なんだ、と思われるかもしれません。
実は、自分を”動かない”ようにコントールすることも、自分を思い通りに制御することのひとつなんです。
5分間ただじっとしているなんて、簡単だと思うでしょ?やってみると意外と難しいことがわかります。
世界中の著名な経営者がこぞって瞑想するのは、どんなに重要な局面であっても、普段の自分のまま決断を下すためだそうです。
具体的な方法
場所
一人になれる、照明はおとしぎみの静かな空間が理想です。
難しければ入浴中でもOK。
なれてくると電車の中でもできますが、気を抜くと寝てしまうので最初はおすすめしません。
時間
時間帯:朝・夜どちらでも構いません。
長さ:最初は5分間、慣れてきたら10分間やってみましょう。
姿勢
同じ姿勢でじっとしていることが目的ですので、下のような姿勢で問題ありません。
あぐらをかくのもそれっぽくてよいですね。
呼吸
鼻から吸って、口からゆっくり吐き出してください。難しい方法は一切必要ありません。
ルール
時計などのカウントダウン機能をスタートさせたら目をとじます。
その後は、次のルールを守りながらひたすらじっとしていてください。
- 体の状態を実況
最初はいろんな考えや感情が浮かんできます。それはそれとして受け止め、頭のてっぺんから、首肩、背中、胸部と意識を移してください。
その際、痒い、暑い、ドキドキしてる、力が入ってる、・・・・と他人事のように心の中で実況しましょう。客観的に。
- 掻かない
これがけっこう難しい。日常では無意識に顔や体を掻いているため、いざかゆみがあると手を動かそうとしてしまいます。かゆみを感じたら上記のように実況し、姿勢をじっと保ちましょう。 - 頭を下げない
スタートした時と比べて頭が下がらないようにしましょう。呼吸がしずらくなります。目を閉じると頭が下がりやすくるので注意が必要です。
博士は、お風呂上りにタオルを頭にまいて髪が乾くまでの10分間じっとしています。
まとめ
試験当日は、実力以上のものが出ることはありません。
実力を100%出してはじめて、納得のいく試験後を迎えることができます。
たった5分、されど5分。
5分間自分をコントロールできない人が、6時間半もどうやって自分をコントロールできるのでしょうか?
今日はここまで!!