作図時間を短縮するとき、普通は”作図している時間”をなんとかしようとします。でも実は、”作図していない時間”を削ることも、作図時間の短縮には効果的です。線を1本も描いていない時間を排除していくので、簡単に時短できます。練習もいりません。今日から取り入れてください。
作図時間を短縮したければムダな時間をすてろ
道具を落とさない
拾う時間がほんとにもったいない。
本試験でも、落とした道具を机の前方に回り込んで拾っている受験生をよく見かけました。何度も繰り返していると、時間だけでなく、体力も消耗してしまいます。
落としたのが定規やテンプレートだと、作図に使う前に埃を拭きたくなります。そもまた、時間のムダです。
落ちた拍子に、作図道具が壊れたら、もう戦意を喪失します。シャープぺンの先は折れやすいので、特に注意が必要です。
道具を探さない
日本のビジネスマンが探しものに使う時間は、およそ150時間/年間と言われています。
作図中にも道具を探してばかりいませんか?
あれ、消しゴムがない。
あれ、刷毛がない。
あれ、字消し板がない。
あれ、コンパスがない。
あれ、・・・
探す時間は、何も生みません。
一度、自分の作図風景をスマートフォンなどで、撮影してみてください。めちゃくちゃ探しています。ストップウォッチで、線を描いていない時間を測ると、驚愕します。
道具を持ち替えない
作図 ⇒ 探す ⇒ 持ち替える ⇒ 作図
”探す”と”持ち替える”がなければ、ずっと作図の時間が連続します。持ち替えるときに、落として、拾うんですよね。わかりますわかります・・・
代表的なものは、テンプレートとシャープペン。
試験会場にいくと、「テンプレートの見本市か?」と思うぐらい並べている受験生がいます。シャープペンも0.1mm刻みで、何本もそろえている受験生が少なくありません。
0.4mmと0.5mmを使い分けることの、メリットとデメリットのトレードオフはできていますか?
対策
作図道具は決めた場所に置く
道具が落ちる理由の1つは、製図板の上に置くからです。そこで、作図道具は決めた場所に置きましょう。手から離すときは、必ず同じ場所に戻します。
例えば、製図板の一番手前側に溝がある場合は、激落ち君などで3つに仕切ります。
左から、
消しゴム・小さめスケール・シャープペン
のように、置く場所を決めて、必ずそこに戻してください。
頻繁に使わない道具なら、汚れないように床に置くのもありです。絶対落ちません。
いつも同じ場所にあれば、探すこともなくなり、その場所を見なくても、道具に手が届くようになります。ノールックキャッチです。
作図道具を減らす
道具を減らすだけで、落とすことが減り、探す必要がなくなり、持ち替える回数も減ります。
シャープペンは、本当に何種類も必要ですか?0.7mmなら文字から捨て線・仕上がり線まで十分描けます。図面に迫力もでます。
テンプレート立てにたくさん刺さっているテンプレートが本当に必要か見直してください。すべての線を定規かテンプレートで描く必要はありません。フリーハンドで代用しても大丈夫です。
使うかどうかもわからないテンプレートを製図試験会場にもっていくのは、やめましょう。忘れたときに不安になって落ち込むだけです。
1枚で、数種類のテンプレートと、三角定規をこなすものもあります。
字消し板が無くても、細かい箇所を消すことができる消しゴムもあります。
まとめ
作図時間の短縮には、「何かをする」よりも「何かをやめる」ほうが簡単です。ぜひ、自分のスタイルを疑ってみてください。自分を疑う勇気がなければ、製図試験はたたかえません。
今日はここまで!!