同じ課題を3回解くだけで身につく製図試験合格に欠かせない2つのエスキス能力

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エスキスが、ぜんぜん上手くならない。どうしよう、もう試験なのに・・・
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という方向けに、同じ課題を3回解くだけで得られる合格に必要な2つの能力を紹介します。

こんにちは、博士です。

課題を解き終わったら、模範回答に近かった・遠かったと、一喜一憂してませんか?

それ、時間の無駄です。

ちょっときつい言い方をすると、落ちます。

合格に必要な2つの能力とは?

先見力

1つ目は、先見力です。

先見力とは、細かなプランニングをしなくても、ゾーニングの段階でこれはダメ・イケルと判断できる能力のことです。

合否は、ゾーニングで決まります

ゾーニングの段階で、適切なパターンを選択できれば、受かったも同然。

プランニングで苦しむこともなくなります。

対応力

2つ目は、対応力です。

対応力とは、どんなゾーニング・パターンを選択しても合格レベルのプランにまとめあげる能力です。

運悪くパターンの選択に失敗しても、合格レベルのプランを作れるように準備しておけば、怖いものはありません。

対応力は、先見力の”保険”になります。

無免許運転

この二つがあれば、鬼に金棒。

これらの能力がないということは、免許もないのに公道で車を運転するぐらい危険な行為です。

本試験のエスキスでは、限られた時間の中、極度の緊張状態で何度も何度も選択を迫られます。

できるだけ合格に近いゾーニング・パターンを選んで、合格レベルのプランを作れる実力を身につけましょう。

身につける方法

身につけるための手順を説明します。

同じ課題を、3回解いて下さい。最低でも2回。

目的は、3回解くことで、1回目に選択したゾーニング・パターンが適切だったかを確認し、適切なゾーニング・パターンを本試験で選択できるようになることです。

本試験では、この1回目の選択が合否に大きく影響します。

そのため、3回解くことで、選択する力を養います。

また、仮にパターンの選択に失敗しても、ランク1のプランを作れるように、プランニングを鍛えておきましょう。

  1. 1回目解いた際に、ゾーニング・パターンを複数並べます。できれば3つ。
  2. 2回目では、1回目で捨てたゾーニング・パターンでプランニングまで解きます。エスキスをゼロからやる必要はありません
  3. 1回目で捨てたパターンが、ほんとにダメなパターンだったのか確認します。
  4. 3回目でも同様に、1回目・2回目で選択しなかったゾーニング・パターンでプランニングまで解きましょう。

1回目の選択がダメパターンだった場合

1回目に選んだのがゾーニング・パターンAで、いまいちだっとします。

今後の課題では、より良いパターンを選べるように、感覚を修正しましょう。

そのために、なぜ1回目でAを選んだのか?なぜBを選ばなかったのか?を確認します。

エスキス用紙にはたくさんの痕跡があるので、原因を拾い出してください。

なぜAを選んだわからないなら、頭の中で処理しすぎ。

人間の脳は想像以上にいい加減なので、ミスをします。

課題を解いたあとに、振り替えれるぐらいの情報量はエスキス用紙に書き出しましょう。

試験本番でパターン選択に失敗しても大丈夫

試験本番でAや最悪Cを選んでしまうケールも想定する必要があります

ダメパターンからでも合格レベルのプランを作れるよう練習してください。

時間を気にせず、ぎりぎりランク1にするためには、どうすればいいかプランを検討しましょう。

ダメパターンでプランニングを磨くことで対応力が格段に上がります。

プランニングの引出が増やしておくことをおすすめします。

1回目の選択が良いパターンだった場合

3回目まで終わったら、なぜ1回目で最も良いパターンを選択できたのか、その理由を確認してください。

その感覚を蓄積していくことで、製図試験本番でも適切なゾーニング・パターンを見抜くことができます。

答えを見た後だと解き直しができない?

模範解答を見たあとだと、他のプランを作れないとよくお聞きします。

それなら、2回目3回目を解く前に、回答例を見る必要はありません。

2回目3回目を解いてから回答例をみてください。

一方で、回答例を見てしまうと、印象が強すぎて他のプランを作れないとしたら、初見でのパターン出しが十分にはできていないということです。

支配的な空間の要素を課題文から読み取れていれば、回答例と異なるパターンは必ず出せます。

マイナーチェンジだけで、パターン出しをしていると、似たり寄ったりになるだけです。

プールやホールといった大空間、コアなどの動線の核となる要素、条件指定のきつい要求室を使って、パターンをだしてください。

まとめ

「先見力」と「対応力」があれば、いやでも合格します。

それらを身につけるには手間が必要です。

課題を1回しか解かないなんて、もったいなさすぎます!!

課題を解いて効果があるのは、2回目、3回目です。

面倒くさがらずに、ぜひ試してみてください。

今日はここまで!!