こんにちは、博士です。
一級建築士設計製図試験が延期(再試験)になるのは、過去10年で2度目です。
平成26年度に沖縄県だけ製図試験が翌年に延期となりました。
なんだか落ち着かないし、気持ちの持って行き方がわかりませんよね。
当時の状況を説明した上で、合格するための効果的な過ごし方をお伝えします。
再試験までの流れを知っておくと有利
今後、再試験までの間に多くの情報が流れ混乱します。
そのため、これから何が起こるのか・何をするべきかを理解し、これまで身に付けた実力を発揮するための準備をしましょう。
どんなに実力があっても、精神的なダメージが原因で発揮できなければ、合格は難しいです。
平成26年沖縄で起きていたこと
製図試験当日まで
- 台風19号の影響により、最大瞬間風速49㎞/h、15万人に避難勧告。
- 直前まで、特別警報が出ない限り製図試験を実施すると案内あり。
- しかし、試験当日平成26年10月12日08:00、突如試験延期の発表。
製図試験以降
- 10月下旬に再試験日の内示があり、年明け以降に再設定されることが判明。
- 11月中旬に再試験日を正式発表。
- 翌年平成27年1月11日に同じテーマの別課題で製図試験を実施。
沖縄県の試験結果
全く別の母数として採点・合否が下されたようで、合格率は別に算定されました。
[table id=1 /]
おそらく今年度も、10月13日組と延期組で別々の採点・合否判定になります。
不公平感がでないように、合格率はそろえられるでしょう。
平成26年の沖縄と令和元年の違い
一方で、沖縄のケースと今年度にはいくつか違いがあります。
その結果、平成26年以上の混乱がおきることを否定できません。
情報を適宜収集し、必要以上の不安にとらわれない備えをお願いします。
受験生のおよそ半数が未受験
[box02 title=”試験が延期された地域”]
岩手県、宮城県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県、新潟県、富山県、石川県、福井県、静岡県
[/box02]
実は、まだ受験できていない方が全体の半数を超えています。
少なく見積もっても5,000人。
問題は、再試験のために同日・同時刻から6時間30分利用できる会場が、18都道府県で確保できるか。
情報が変わる可能性
当初使用予定だった試験会場の一部も、台風19号で被災しています。
開催に関する情報は決まり次第発表されますが、その後変更がないとは言えないため、最終発表になるまでは定期的に確認してください。
例えば、会場の変更や開催時間の会場別変更など。
再試験が年明け2020年1月と想定して今やるべきこと
以上のような混乱があることを前提に準備を進めましょう。
まだ製図試験対策に不安を抱えている方もいらっしゃると思います。
今回の延期は、調整期間を手に入れたと思って、弱点を補強する機会にあててください。
モチベーションの維持がもっとも難しい
エスキスに不安がある方
10月13日に実施された本試験課題を必ず解いてください。
同じものは出題されないので、意味がない?
逆です。
多くの受験生が「意味がない」と考え、資格学校などの予想回答例を見て勉強したつもりになります。
その結果、本試験と普段解いている課題が別物であることを知る機会がなく、再試験でびっくりして残念な結果になるのです。
本試験課題を解いて、本物を体感してください。
一気に経験値が上がります。
手順の確認と暗記
本試験課題を解く中で、エスキスの手順を確認しましょう。
ベースになるエスキス手順がなければ、以下からダウンロードしてください。今は無料です。
自分にとってよりやりやすいように、カスタマイズしましょう。
- 課題文情報の整理方法
- チェックを入れるタイミング
など、自分の考え方になじむようにすると、ミスも少なくなります。
エスキスに不安を残したまま受験しても、せっかくのチャンスが生かせません。
作図に不安がある方
仮に再試験が2020年1月だとすると、2か月あります。
特に準備期間の短い初受験生にとっては、チャンスです。
10月まではエスキスの学習だけで手いっぱいだったという方も多いはず。
再試験までの猶予を使って、2時間作図を習得しませんか?
2時間作図の強さ
再試験の課題は、10月13日のものより難易度があがります。
エスキスに想定以上の時間がかかった場合、これまでのように作図に3時間かけていると対処できません。
そこで、2時間作図を習得して選択肢を増やしておけば、慌てることがなくなります。
エスキスも作図も不安なく順調な方
10月13日時点で、合格に必要な知識や技能はすでに備わっています。
せっかく身につけたリズムを崩さないことを目的に学習を続けてください。
例えば、これまで解いた課題を毎週1課題解きなおし、または、初見課題を毎月1課題挑戦、など。
もちろん、体調管理もお忘れなく。
まとめ
平成26年は、沖縄の98人のみ翌年に製図試験が延期となりました。令和元年ではおよそ半数の受験生が延期組となったため、混乱が予想されます。翻弄されないよう情報を収集しながら、淡々と弱点補強をしてください。
今日はここまで!!