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エスキスに時間がかかる受験生「やばい、エスキスに時間がかかりすぎて、試験時間に収まらない。もうプランはどうでもいいから、エスキス時間を削って無理矢理おわらせよう・・・」
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エスキス時間を短縮したい、という相談をよくいただきます。
正直言って、エスキス時間の短縮はおすすめしません。
エスキス時間を無理に縮めるということは、野菜を洗わず、皮もむかずに、鍋に入れてしまうようなものです。
そこで、エスキス時間を削らない、解決策をお伝えします。
エスキス時間を短縮するな
エスキス時間を削ったとしても、試験の合格には有利にならないからです。
一級建築士設計製図試験は、プランの良し悪しによって、合否が決まります。
エスキスを削ってできた時間で、いくら作図を頑張っても、プランが課題文条件を外していたら、何の意味もありません。
例えば、次の2つの図面があったとします。
- プランぐちゃぐちゃ綺麗な作図
- プランまあまあそこそこの作図
合格しやすいのは、圧倒的に➋のほうです。
エスキスが3時間以内に収まっているなら、エスキス手順をけずるべきでありません。
3時間かけることで、安定して合格プランを作れているなら、おかしなことをしないでください。
どうしてもエスキス時間を短縮したいあなたへ
失敗しないエスキスの高速化
逆に、エスキスが3時間以内に収まっていない場合は、次の方法で短縮していってください。
作図を2時間に収めるのは難しくないので、エスキスが3時間になれば、記述に1時間使ったとしても、確認時間が取れます。
- エスキス 3時間
- 確認 10分
- 作図 2時間
- 確認 10分
- 記述 1時間
- 確認 10分
1.時間を気にしなければ必ず解ける手順の確立
エスキスは全ての手順が効果的につながることで、ランク1のプランを作ることができます。
まず、「時間を気にしなければ、納得のいくプランが作れる!!」という手順を確立しましょう。
時間を無視しても自信をもって解けないのであれば、試験時間内に合格プランを作ることは無理です。
市販の書籍でも、学校でならった手順でも、なんでも構いませんので、拠りどころを作りましょう。
2.手順を”作業”と”思考”に分類
次に、課題文が変わっても毎回同じ手順と、課題ごとに変わる手順に区別します。
毎回同じ手順を”作業”とします。
毎回異なる手順を”思考”とします。
「課題ごとに変わる」というのは、課題のテーマが違ったら変わるという意味ではありません。あくまでも課題単位です。
3.”作業”に分類された手順の高速化
あとは、練習を重ねて、”作業”のスピードアップに努めます。
練習しただけ速くなります。エスキス時間を短縮するなら、ココです。
エスキス手順の多くは、考える必要のない単純な作業ばかりです。
それらを如何に手際よくこなせるかによって、時間が変わってきます。
4.”思考”はそのまま
一方、”思考”はそのままでOKです。
考える手順の時間短縮は、けしてやるできではありません。
焦って、条件を見落として、試験会場の外でふるえるのがオチです。
『簡単トレース・エスキス』の場合
参考までに、全米が泣いたと噂の博士が開発した『簡単トレース・エスキス』をみてみましょう。
20の手順から構成されていて、およそ8割が単純な作業です。
どの課題でも同じことをこなします。
トレース・エスキスでは、この単純な作業を繰り返し練習することで、プランを考える後半に時間的余裕をもたせることができます。
ムダな工程はすべて省きました。
初受験生でも、まねるだけで合格プランが作れるようになっています。
まだ自信を持ってエスキスできない場合は、一度試してみてください。
”作業”
0. 敷地図のトレース
1. 建ぺい面積の確認
2. 構造種別の確認
3. 階数の確認
4. 面積の確認
5. 駐車場の確認
6. 駐輪場の確認
7. その他施設の確認
8. 建築計画の確認
9. 構造計画の確認
10. 設備計画の確認
11. 条件図の作成
12. 1階器・外構・スパン割の想定
13. 全体器の想定
”思考”
14. 階振り
15. アプローチのパターン出し
16. ゾーニングのパターン出し
17. プランニング
18. 1階プランと外構の調整
”作業”
19. 面積計算と確認
まとめ
課題が解ける手順の確立⇒単純作業の高速化⇒エスキスの時間短縮。プランの出来を最優先するべきです。時間短縮は、作図でもできますので、まずはエスキス手順の確立を目指してください。
今日はここまで!!