今回は、課題テーマではなく、同時に発表された補足情報について、どんな準備が必要かみていきます。
「子供・子育て支援センター」の読み方
要求図書
- 1階平面図兼配置図(縮尺1/200)
- 2階平面図(縮尺1/200)
- 3階平面図(縮尺1/200)
- 断面図(縮尺1/200)
- 面積表
- 計画の要点等
初受験生の方は、3平面と聞くだけで「なに!?3平面?作図量が多い・・・」と慌てます。が、解答用紙がA2である以上、劇的に作図量が増えることはありません。
仮に、増えたとしても、全受験生が同じ条件です。あなただけ、不利になるわけがありません。安心してください。
それよりも、3平面の場合は、作図位置を間違えないことが重要です。特に、エスキス用紙を横長に使う場合は、作図位置に関係なくプランをエスキス用紙上に描くことが多いため、作図で間違えやすくなります。
注意事項
- パッシブデザインを積極的に取り入れた建築物の計画
- 地盤条件を考慮した基礎構造の計画
- 天井の高い居室における天井等落下防止対策の考え方
- 要求図書に、図示または記入するもの
・主要寸法、室名、床面積
・設備スペース、設備シャフトの位置
・避難階段に至る歩行距離・歩行経路
もちろん、これは出題者からの”ふり”です。いわゆる「押すなよ!押すなよ!」です。せっかくふってもらっているのですから、確実に知識を得て、正面から答えましょう。
当然、あなたのライバルも同じように勉強します。そのため、これらの項目に答えたからとって、本試験ではプラスにはなりません。ただ、みんなが対応できているのに、自分だけ対応できなければマイナスになるだけです。
ひとつずつ確実に準備していきましょう。
パッシブデザインを積極的に取り入れた建築物の計画
自然の物理的な力を生かして、快適な空間をつくろう、というのがパッシブデザインの基本です。
光を取り入れる工夫や、ナイト・パージなど自然の気圧差を利用した換気、地熱を利用した温湿度調整。プランへの反映とセットで「計画の要点」に使えるネタを10個用意してください。試験までに解く課題を通して、整理すれば十分間に合います。
地盤条件を考慮した基礎構造の計画
これは、正直あたりまえですよね。わざわざ謳ってくるということは、何か地盤条件を出しますよ、という宣言なのかもしれません。
まず、地盤条件ごとに採用すべき基礎を確かめてください。1/200での表現もあわせて確認しましょう。
地盤ではなく、敷地形状をひねってくるという出題もありえます。隅切りや高低差など。パターンは有限ですので、過去問を使って各パターンと対応策を理解してください。
過去に出題された高低差問題は、4パターンです。
天井の高い居室における天井等落下防止対策の考え方
天井が高い室を要求しますよ、という宣言です。今年は、吹き抜けなら3パターン、最上階に天井が高い室がくるパターンを含むと4パターンありえます。
天井落下防止にはいくつか対策があります。1/200の図面で十分に表現できるか疑問ですが、断面で表現できるものはあるので、まずそれらを抑えて、「計画の要点」を準備しておきましょう。
例えば、触れ止めや天井仕上げをしないなど設計・施工時の話や、点検などの運用上の視点があります。
要求図書に、図示または記入するもの
課題文にさえ載っていればいいものをあえて試験前に提示するということは、これらに関連する仕掛けを入れますよということかもしれません。
回答の趨勢によっては、ここを厳しくみますよ、ともとれます。
特別な対策はありませんが、作図でけして外してはいけないポイントです。
まとめ
想定さえしておけば、怖いことはありません。過去問は、想定ネタの宝庫ですから、解かなくてもいいので一度目を通しておくと、対応の選択肢が広がります。
今日はここまで!!