こんにちは、博士です。
初受験生は不利?ではなぜ、これほど多くの製図試験経験者が毎年いるのでしょうか?一級建築士の製図試験では、初受験生が不利なのではなく、誤った取り組み方をしている受験生が結果を出せないだけです。その中には、初受験生も経験者も含まれます。
たくさんの方から、お問い合わせがあったので、今回は、初受験生が製図試験に合格するための2か月の過ごし方をご紹介します。
トレース、トレース、トレース
ご存知の通り、製図試験の中身を大きく分けると、”作図”と”エスキス”になります。
合格のためにやることは2つしかありません。
8月中に2時間作図の習得
9月中に手順化されたエスキスの完成
これだけです。
これが達成できて、合格できなかった海豆ユーザーを博士は知りません。
では、どうやって達成するのか?
図面のトレース
昨年度の標準解答例を2時間で描けるように練習します。「標準解答例って何ですか?」という質問は禁止です。
まず、そのままトレース(模写)してみてください。時間を正確に測りながら、ただただ描き写してみて下さい。絶望することでしょう。試験本番では、トレースではなく、作図をしなければいけません。トレースで2時間切れなければ、作図で2時間は到底無理です。
心配しないでください。描き方ではなく、考え方を変えると作図時間は簡単に短縮できます。できれば同じ図面を何度もトレースしてください。自分の進歩がよくわかります。
「どうやって考え方を変えるのか?」と不安に思うかもしれませんが、大丈夫です。みんな同じ方法で乗り越えています。それが、光速2時間作図法です。
作図は、エスキスに比べると、運動の要素が大きいため、練習がそのまま効果を発揮します。
レッツ・トレース!!
エスキスのトレース
8月中に2時間作図を手に入れたら、次はエスキスです。
エスキスもトレース(模写)します。ここでいうエスキスとは、1/400のプランのことではありません。プランを作るための過程でエスキス用紙に描きだされた情報のことです。
例えば、ウラ指導さんでは、講師の方が解かれた際のエスキス用紙が、課題ごとに公開されます。それを描き写してください。
時間よりも、意味を確かめながら写してください。何をしているのか、何のためにしているのか、最初はわからないと思います。
ところが、自分が解いた課題を他の人がどのように考えながら進めているのか理解できると、あっというまにエスキスが得意になります。
エスキス用紙に円を何個か描くことがエスキスではありません。システマチックに作られた課題文の文字情報を、システマチックに建物計画に翻訳することがエスキスの本質です。
正しい手順でエスキスすれば、正しいプランが自動的に出来上がります。
実戦に入る前にもっと基本的な学習がしたい場合は、簡単トレース・エスキスがお勧めです。中学生でもわかるエスキス教材として、毎年製図受験生の10人に1人が採用しています。
レッツ・トレース!!
解くべき課題文
学校に通学するにせよ、通信添削を受けるにせよ、ここだ!と決めた1校分を徹底して解きぬいてください。どんなに多くても10課題で十分です。何十課題も解くより、エスキスの途中で出てくるパターンを変えて解き直したほうが、よほど力になります。
さきほどの、エスキスをトレースすることを考えると、通信添削で受験される場合は、ウラ指導さん一択です。過去問や実際の施設のエッセンスをふんだんに盛り込んだ課題文となっていますので、1つの課題から多くのことを学ぶことができます。迷ったらウラ指導さんにしてください。
上手いエスキスは製図試験当日に1回だけできればいいです。当日以外の課題は、グダグダでOK。当日以外の課題がどんなに上手くできても、当日できなければ意味がありません。どんどん間違いと失敗を重ねて、引き出しを増やしてください。初受験生が、最初から課題を上手く解けるはずはないのですから。
まとめ
初受験生だからといって、ひるむことはありません。やり方さえ合ってれば、合格できます。初受験で落ちた海豆所員がいうのですから本当です。いろんなことに手を出さないでください。少ないタスクを完璧にこなすだけで、クリスマスには一級建築士になっています。
今日はここまで!!