学科試験を何年受けても、点数が伸びない科目があることに悩む方は少なくありません。そして、その科目は、”苦手科目”と呼ばれています。
点数が取れないという意味では、苦手ですが、手の施しようがないほどかといったらそんなことありません。一級建築士試験の出題範囲は広いものの、内容そのものは実務でよく目にするレベルです。
では、なぜ得点が伸びない科目が存在するのでしょうか?
時間が少ないだけ
実は、点数が伸びない科目ほど、費やされた時間が少ないんです。ただそれだけです。一級建築士試験の勉強をはじめてからの時間だけではありません。学生時代も含めて、です。
例えば、構造が苦手な方の多くは、学生時代に構造の授業がそもそもなかったり、あっても取らなかったという方がほとんどです。逆にいえば、点数が伸びなくて自然です。
自分ではやっている”つもり”でも時間が足りていない可能性が高いです。仮にすべての教科に【今現在】、平等に1時間ずつかけても、学生時代に勉強したことのない科目は不十分ということになります。
科目と学習時間の相関
他にもこんな話があります。
ある小学生向けの学習塾で、生徒に得意科目・苦手科目の識別、各科目の学習時間をアンケートしたそうです。すると・・・おわかりですね?苦手科目ほど学習時間が短いという結果が出たそうです。
点数が伸びない科目ほど、勉強しづらくて、無意識に遠ざけがちです。気持ちはわかります。ただ、点数が伸びない科目は、見方を変えると、伸びしろの大きい科目です。まだまだ取りこぼしがあるとも言えます。一級建築士になりたいのであれば、けしてすてないでください。もったいないです。
点数を伸ばす方法
ここまで勉強を続けてくると、自分の弱い分野がわかっていますよね?その分野に他の学科科目よりも時間をかけてください。
単純に、割く時間を増やしてもいいですが、毎日の学習の冒頭に得点が伸びない科目の問題を必ず1問解くようにするのも効果的です。
学習は裏切りません。裏切るのはいつも自分自身です。
英語も同じ
言い方は悪いですが、日本よりもGDPが少ない国の中には、流暢に英語を話す国民が大勢いる国が少なくありません。その一つであるフィリピンの方に「なぜそんなに英語が上手なのか」聞いてみたところ、「話せて当然ですよ」と答えが返ってきました。
7,000を超える島々に国民が分散するフィリピンでは、共通の母国語を定義するのが難しいそうです。そのため、政府は英語を公用語としました。ある程度のレベルの家庭では、幼少期から英語をならい、大学を卒業するころには、アメリカなどの英語圏でも仕事ができるほどになるのだとか。
高度な教育を受けているはずの私たち日本人よりも堪能な英語能力を身につけている背景には費やした時間の差があるようです。
まとめ
理屈がわかったら、あとはやるだけです。一級建築士になりたいんですよね?かける時間の割合を変えましょう。