【構造力学】2018年平成30年度第2問たわみ問題を解いてみた【201802】

こんにちは、博士です。

たわみの計算問題は、公式を理解して、必要な情報を代入すれば取れます。

ちょろい得点源です。

まったく怖くないので、ぜひ得意分野にしてください。

今回は

  1. キーワードの確認
  2. 公式の確認
  3. 解き方

の順番で説明します。

たわみ問題201802

問題
図のような集中荷重Pa、Pbを受ける梁A、Bの荷重点に生じるたわみδa、δbの値が等しいとき、集中荷重PaとPbとの比として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、梁A、Bは等質等断面の弾性部材とする。

キーワードを抽出してみましょう。

今回はこんな感じ。

問題
図のような集中荷重Pa、Pbを受ける梁A、Bの荷重点に生じるたわみδa、δbの値が等しいとき、集中荷重PaとPbとの比として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、梁A、Bは等質等断面の弾性部材とする。

キーワード

集中荷重

ある1点に作用する重さ

たわみ

荷重によって下のほうへ変形すること

弾性部材

力を加えると変形するものの、力を取り除くと元の状態に戻る部材のこと

たわみの公式


最大たわみと最大回転角の値を確認しましょう。

単純梁、片持ち梁、不静定梁、それぞれの梁形状に対して、集中荷重、分布荷重、モーメント荷重がかかっています。

部材のある1点にかかっているのが、集中荷重Pです。

分布荷重ωは部材全体にかかっている状態。

モーメント荷重Mは部材の先端にかかっています。

たわみと回転角は、モールの定理を使って求めることができますので、参考書などで確認しておいてください。

たわみの公式を覚えやすく・解きやすくする方法


さきほどの表を384EIで通分します。

目的は、覚える数字を半分に減らすこと、および、最初から通分しておくことで計算を楽にすること、です。

解き方

今回の問題では、単純梁の集中荷重と、片持ち梁の集中荷重の最大たわみを使います。


δAは、公式の通り、128Pal3乗/384EI、となります。

次に、梁Bの長さが2lのため、公式のLに2lを代入します。

その結果、δbは64Pbl3乗/384EI、となります。


問題文より

δa=δb

ですので、先ほど求めた値をそれぞれ代入します。

すると、

128Pal3乗/384EI=64Pbl3乗/384EI

となります。

イコールで結ばれた数式の両側にある同じ数字や項は省略できるため、l3乗と384EIを消します。

128Pa=64Pb

次に、両側を64で割ると

2Pa=Pb

となります。

さらに、両側を2とPbで割ると、

Pa/Pb=1/2

となり、その結果、PaとPbの比は、1:2となります。

答え

Pa:Pb=1:2

まとめ

たわみの問題はいかがでしたでしょうか?

最後の方は構造力学というよりも、算数の世界です。

構造力学で扱う計算は一部を除けば小学生の四則演算で解けます。

ビビらずに得点源にしましょう。

今日はここまで!!