一級建築士になりたいのは間違いないのに、なぜか学科の勉強に本気で取り組めない。やろうと思っても、続かない。そんなことありませんか?同僚や後輩はどんどん合格していくのに、自分は高いお金を毎年払うだけで変化なし。なぜなんでしょうか?
一級建築士でなくても困らない毎日
受験生一人一人、状況が異なるので一概にいえませんが、端的に言うなら一級建築士の資格がなくても生きていけるからです。
現に、生活できていますよね?この記事を見れているということは、少なくともネット環境を契約できる生活レベルは確保されているということです。
しかも建築業界は、一級建築士だけが必要な資格ではないので、なくても”過ごせて”しまいます。
そして、何より、そんな毎日を受け入れている受験生の方が多いです。
責めているわけではありません。エンジン全開で取り組まなければいけないと、頭ではわかっているのに、そうできない受験生が少なくないんです。
一級建築士に合格せざるを得ない状況の必要性
ある日突然、ポルトガル語しか通じない場所で生活しなければならなくなったら、嫌でもポルトガル語を習得しようとします。ポルトガル語で流れている情報を全力で捉えようとします。
そんな鬼気迫る状況が一級建築士の取得にも必要です。ところがその状況を作り出すのが簡単ではありません。
そんな状況を作り出す方法をみていきましょう。
一級建築士に合格することを周囲に宣言
緊張感を作り出せます。
「勉強してまぁーす」、ではダメです。
「一級建築士に合格したいんです」、これもダメ。
「来年、一級建築士に合格します」、これが正解。
建築業界にいるのに、一級建築士に合格することを宣言するなんてバカげてますか?
一級建築士に合格することなんて、普通のことですしね。
わざわざ宣言するほどのこともない、みんなが通る当たり前の道ですものね。
じゃ、勉強して合格してください。
どうせ合格するので、まず周囲の親しい方に宣言していきましょう。
一級建築士になる前に転職・独立
リスクは大きいですが、ある意味もっとも効果的かもしれません。
一級建築士に合格したら独立しようとか転職しようとか計画しているのなら、先にやってしまうのも手です。
もう、後戻りはできません。取らざるを得なくなります。
合格するまでの生活はどうするんだ?と考えてしまうと、元の木阿弥です。確かに生活は苦しくなりますが、時間の余裕が生まれるなど、場合によっては合格に向けてより有利な状況を作り出せます。
学科ではないのですが、製図受験生の中には、学科試験に合格した時点で退職する方が毎年います。退路を断ち、製図試験の勉強に集中するためです。
一級建築士試験から一旦撤退
心から取り組みたいと思えるまで、一級建築士試験から離れることも一つの方法です。
もし、本当に一級建築士になりたいのであれば、勉強していない分、不安になっていきます。その結果、遅かれ早かれ本気になれます。ただ今は、そのタイミングではないだけです。
一方、一級建築士試験から離れてみて、特にやる気が沸いてこなければ、本当にほしいものではなかったとも言えます。
冒頭と矛盾してしまいますが、それに気づけることは大切なことです。限られた時間の人生で、さしてほしくもないものに時間を費やすことにどれほどの意味があるのかよく考えてください。
まとめ
必死になることはとても重要です。そんな状況を作り出すことはもっと重要です。私たちは恵まれた環境で生活しているので、湧き上がるようなやる気を引き出すことは簡単ではありません。やるのはあなたです。誰もエンジンをかける手伝いはしてくれません。ただ、エンジンがかかった後なら多くの人が応援してくれます。こっちのゾーンに来られることをお待ちしています。
今日はここまで!!