emergency

一級建築士の製図試験には、緊急事態がつきものです。どんなに多くの課題を解いても、勘違いや読み落としをゼロにすることは簡単ではありません。しかし、その一方で、どんなに追い込まれた状況でもできることはあります。緊急事態におろおろしてまた来年受験生を続けるのか、思い切って攻めに転じるのか、あなたはどちらを選びますか?

製図試験における緊急事態と回避方法

エスキス編

倉庫のスペースがない

序の口ですね。倉庫が1つ無いからと言って、即不合格ということはなりにくいです。しかし、要求された室がなければ減点も致し方ありません。

地下につながっていない1階の階段下を倉庫にするクセをつけておきましょう。部門のくくりから外れる可能性は高いですが、”ない”のではなく、”あるけどずれてる”状態ですのでまだマシです。

便所が一つもない

建物の中に1つも便所がないわけではなく、例えば1階にだけ便所がないという”不思議な”現象がおこります。

普段は、意識しなくても計画できているのに、製図試験本番に限って便所を計画することがはばかられるぐらいきれいに他の室が配置できてしまったりします。

「廊下込みでも、1コマ分の便所なんて取れそうにない。」

そんなときは、腹をくくって、2mx2mの多目的トイレを男女2つ作りましょう。たった8m2です。なんとかなります。便所が全くないよりも、数段ましです。

面積が多すぎる・少なすぎる

課題文にもよりますが、要求面積が「約○○m2」の場合、プラスマイナス10%に収めるのが一般的かと思います。

面積が大きい分には、計画を難しくてしているケースがほとんどなのでまだよいですが、面積を小さくしすぎている場合は対処が必要です。

プランをいじって対応できる場合は別として、時間もスペースもないとなったらどうしますか?

答え:壁芯をずらす

おそらく多くの受験生の方は、柱芯と壁芯を合わせていると思います。いざとなったら、面積を足す・引くために、面合わせにしましょう。もちろん、その壁が外壁ではない場合は、反対側にも影響があることを忘れずに。

作図編

境界線からの離れを間違えた

居酒屋でとりあえずビールというのと同じぐらい定番の失敗です。

10m円を南側に入れるために、北側は境界線から2mの離れにするはずだったのに、なんかよくわかんないけど5mにしていたことに、作図の終盤、10m円を描こうとして気づく。よくあります。

もうね、柱・壁・文字も調子よく描けていたりするわけです。「なんか今日の私、いけるかも。」なんつって。やっと合格が見えてきと思ったら、10m円がきれいにRCの壁をえぐっちゃうみたいな。最後の最後で、全身の穴という穴から汗と変なオイルが噴出してくるわけです。

時間帯としては、会場のどこかからすすり泣く声も聞こえてきます。

「自分もそっちに引き込まれるのか、何か方法はないか。」必死に考えます。

ありまぁ~す。

答え:境界線をずらす

こんなことをしなければいけない状況に追い込んだ自分を一旦は責めてください。その上で、冷静に敷地境界線を黒々とした太い線で、描き直します。時間が許すなら「 ┃ ←敷地境界線を示す」と文字を添えましょう。

1つだけ要旨が空欄だった

いろいろあったけど、あとは消しゴムのカスを払って、提出するだけ、と思った瞬間。

「あれ、なんだか何者にも攻められていない空白地帯があんなところに・・・」

学科でもありますが、緊張していると、解答欄が埋まっていないことになかなか気づかなかったりします。いや、気づけよ。気づいてほしいです。

でも、起きてしまったら仕方ない。

時間がなければ、問題文にある単語を使って

【○○を適切に計画した。】

とだけでも書いてください。当たり前すぎることを堂々と書いてください。

空欄なら即アウトです。しかし、内容は陳腐でも書いてあればまだ可能性は残ります。

まとめ

毎年、試験中にあきらめる受験生の方が大勢います。ほんとに潔くあきらめてしまっています。年に1回しかない試験で、そんなに簡単にあきめていいんですか。博士は、小学生のころから勉強や運動ではいつも同級生に負けていました。そこで、1つだけ決めたのは、結果が判明するまではあきらめないことです。結果が出てしまったあとでは、どうしようもありませんが、それまでは考えられうることをやりつくしました。その結果、一級建築士にも合格しています。あきらめそうになったら、ぜひ上記のことを思い出してください。

今日はここまで!!

あきらめない受験生のみなさんと進化してきたエスキス技法があります。
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